ひばりケアの音楽療法

ひばりケアの音楽療法

ひばりケアの音楽療法は、音楽療法士がご利用者様の状態を確認したうえで目標を立て、それを達成するために行う音楽プログラムです。
歌う・演奏するという行動だけを行うのではなく、音楽を通して感情に訴えかけたり、音楽に合わせて身体を動かし、音楽で記憶を刺激したりすることで、心身機能回復・向上を図っています。
そのほかにも音楽を通して他者と交流をはかることで社会性が生まれ、自信が生まれるなどの効果も期待されています。

オリジナルソング「ひばりのうた声」(手話付き)

音楽療法の効能

身体への働きかけ音楽に合わせて身体を動かすことで億劫になりがちな運動を自然に楽しむことができます。
心への働きかけ季節を感じる曲などを聴き、想いをめぐらせる体験が、豊かな感情を引き出します。
脳への刺激多くの脳神経細胞とつながる手や顔を動かすと、ほどよい刺激となり、脳が活性化されます。
社会性の向上いっしょに歌い、演奏すると一体感が生まれ、社会性の向上が期待できます。

ひばりケアの音楽療法プログラム

音楽会音楽療法士による音楽会です。
楽器や手話を取り入れながら、一曲一曲に目的を持って実施することで音楽のチカラをより効果的に実感し、心身機能回復・向上を図ります。
リズム体操耳馴染みのある楽曲に合わせて、全身体操を行うひばりケア独自のプログラムです。
歌を楽しみながら無理なく身体を動かす機会を設けています。
音楽脳トレ音楽を使った脳の活性化プログラムです。
歌詞の一部から曲名を当てるクイズや歌手名を当てるクイズ。
2つの曲を使用した「輪唱」「同時唱」「交互唱」など様々なアプローチで頭をほぐしていきます。

音楽療法事例

事例① 90代女性 (要介護5)

実施前音楽が大好きで、以前はダンスなどもしていたが、デイではベッドで臥床して過ごすことが多く、他者との会話はほとんどない。
対応音楽療法士がベッド横で耳馴染みのある唱歌やお好きな曲を、手を握りながらゆっくりとしたテンポで歌いかける試みを繰り返した。
実施後初めは黙っていることが多かったが、次第に音楽療法士と一緒に曲を口ずさむようになった。グループでの歌唱に車椅子で参加する日が徐々に増えていった。

事例② 80代男性 (要介護1)

実施前言葉が出にくく意思疎通が難しいが、知っている曲だと歌詞がスムーズに出てくる。
クラシックが特にお好き。新しいものに関心があり、常にメモを持ち歩いている。
対応様々な曲を歌えるプログラムを組み、歌唱や発声練習を通し、言葉を沢山使うように試みた。
活動中も個別に積極的に話しかけ、会話を促した。
実施後初めは歌唱以外では言葉がなかなか出てこなかったが、信頼関係が形成されていくなかで「いい曲ですね」「これ好きです」など話せるようになってきた。
好きなクラシックを聴くと感動して涙を流すようになり、新しい曲を歌唱することで生き生きとした笑顔がみられた。
音楽療法士を介し、他のご利用者様ともコミュニケーションが取れるようになってきた。